こんばんわ。

今回の癒やしの心理カウンセラー「あかり」は、介護うつについての特集です!

介護うつとは?

介護うつは言葉そのままですが、家族などの介護をしている人が、介護疲れやストレスが原因でうつ病を発症した状態のことです。

介護うつの発症は介護をする人、受ける人にとって辛い状況を生み出します。

ですが、対応次第で予防、改善が可能です。

ここでは介護うつの原因、症状、セルフチェック方法、治療方法、予防方法などをお伝えします。

介護うつとは脳のエネルギーが不足した状態

介護うつを含め、うつ病は気の持ちようではありません。

介護によってストレスや身体的負担が積み重なって、睡眠や休養が十分にとれない状況が続くと、

脳の処理能力がパンクしてしまいます。

すると脳のエネルギーが不足し、意欲や判断力が低下して元気に動けなくなります。

それが介護うつです。

介護うつの初期症状 ポイントは食欲と睡眠

 

では、介護うつの症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

一般でいう、うつ病と一緒です。

以下のような状態が2週間以上続く場合は、介護うつの可能性が高いと言えます。

1. 楽しみや喜びを感じない
いつもなら楽しめることも楽しめなくなります。何をしていても憂うつな気分を感じてしまいます
2. 何か良いことが起きても気分が晴れない
自分の身の回りで良いことが起きても、気分が晴れない状態が続きます。
3. 趣味や好きなことを楽しめない
介護うつになると、楽しめないどころか疲労感ばかりが増してしまいます

こうした症状は、なかなか自覚しにくいものです。

しかし、これら以外に自覚しやすい症状が2つあります

ひとつは食べること、もうひとつは睡眠です。

食欲がない、食べてもおいしくない、なかなか寝付けない、途中で何度も目が覚める、

熟睡した感じがしないといった症状を自覚したときは、介護うつの可能性があります。

周囲の人が、いつもと違う介護者の様子に気がついたら、声をかけてあげることも大事です。

 

☆介護うつのセルフチェック☆

 

介護うつになっていないか、以下の項目を参考にセルフチェックしてみましょう。

 

<介護うつセルフチェック>

 

この2週間程度を振り返り、当てはまるものをチェックしましょう。

① 物事に対して興味がない、楽しめない
② 気分が落ち込む、憂うつな気持ちになる
③ 寝つきが悪い、夜中に目がさめる。または逆に昼間の眠けが強い、眠りすぎる
④ 気力がわかない
⑤ 食欲がない、または食べ過ぎる
⑥ 自分はダメな人間だと感じる。または自分自身あるいは家族に申し訳ないと感じる
⑦ 家事や新聞、読書など何かに集中することが難しい
⑧ 動きや話し方が遅くなる、あるいはこれと反対にそわそわして落ち着かない
⑨ 「死んだほうがいい」と思う、あるいは自分を何らかの方法で傷つけようと思ったことがある

心当たりが5つ以上ある場合、介護うつになっている可能性があります

ちょっとした気分の落ち込みや気持ちが晴れないことは誰もが経験します。

しかし、うつ病の場合は憂うつな気持ちが2週間以上続き、何をやっても気持ちが晴れません。

介護うつは早めの対応で改善、予防できます。

日頃からセルフチェックを活用して、介護うつのサインを見逃さないようにしましょう。

 

☆介護うつの治療法☆

 

介護うつの治療法は、大きく分けて3つあります。

「休養」「薬による治療」、考え方などを見直す「精神療法」で、これらを組みあわせた治療が行われます。

 

 

介護うつを予防するには?

 

介護うつは、いくつかのポイントに注意することで予防したり解消したりすることが期待できます。

具体的な介護うつの予防・改善・解消方法を見てみましょう。

 

1. 介護サービスを活用する

 

介護保険で利用できるサービスにはさまざまなものがあります。

通所系サービスは、介護を受ける人が半日から1日出掛けている間に自分の時間を有効に使えるので、ぜひ活用してください。

しっかり休養したい人には数日から数週間のショートステイの利用がおすすめです。

場合によっては数ヶ月入所することもできます。

担当のケアマネジャー、地域包括支援センターなどに相談すると、手続きや利用方法を教えてもらえます。

 

2. 運動

 

最近の研究では、うつ病を予防する最も効果的な方法は運動と言われています。

時間や体力がない人は、ほんの数分〜数十分の散歩や軽い運動でも効果があります。

特に朝の散歩は、起床後すぐに太陽の光をあびることで脳内のセロトニンが分泌され、

気持ちの落ち込みの改善につながるでしょう。

 

3. 100点の介護を目指さない

 

何でも完璧にしないと気がすまない性格が、うつ病の誘因になることがあります。

介護も少し手を抜いて、60点くらいを心掛けましょう。

 

4. ひとりで抱え込まず、相談できる環境をつくる

 

介護のすべてをひとりで抱え込もうとすると、それだけで大きな負担がかかります

周囲の人を信頼して、任せることも必要です。

介護をしていることを周囲に知らせない人も多いですが、

その場合相談できる人がいないために、ひとりで抱え込んでしまいます

信頼できる人を見つけ、介護の苦労や不安な思いを話せる環境を作りましょう

癒やしの心理カウンセラー「あかり」でもカウンセリング

行ってますのでぜひ!活用してください

 

ケアマネジャーは介護の専門家なので、さまざまな相談に乗ってくれます

また、地域包括支援センターで介護の相談をするのもよいでしょう。

 

5. 食事はバランスよく、好きな物を食べる

 

食欲低下はうつ病の代表的な症状です。

介護に時間をとられて自分の食事は後回しの人も多いのではないでしょうか。

好きなものを食べることで幸せを感じ、気持ちも落ち着きます。

ビタミンを多く含む野菜や、肉・魚・卵・大豆製品などの高タンパク低カロリーなものをバランスよく食べることも大切です。

 

6. アルコールの量に注意する

 

アルコールを飲むと確かに寝つきは良くなりますが、眠りが浅いために早く目覚めるようになり、

うつ病を悪化させることもあります。

アルコールによって一時的に気が晴れた感じがしますが、うつ病が治ったわけではありません。

また、抗うつ薬の作用にも影響を与えることがあります。

7. 楽しみの時間をつくる

 

介護から離れて、楽しいことに集中する時間を持ちましょう

買い物や美容院に行く、趣味に集中するなど介護を忘れる時間が少しでもあると気分がリフレッシュします。

 

まとめ

 

24時間365日気が抜けない介護を担う人は、こころとからだに大きな負担を強いられ、

誰しも介護うつになる可能性があります。

 

身近に助けてくれる人がいない、一緒に介護を担ってくれる人が

いない場合はより注意が必要です。

終わりの見えない介護を続けていくコツは、ひとりで頑張りすぎないこと、

人とのつながりを絶やさないことです。

遠慮せずに「助けてほしい」「話を聞いてほしい」と声をあげましょう

あなたを支えてくれる人は必ずいることを忘れないでください。

 

辛いことや苦しいこと、聞いて欲しいことや話したいことがありましたら

ぜひ!癒やしの心理カウンセラー「あかり」におまかせください!

あなたの心のよりどころになります!