アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)とは
アルツハイマー型認知症とは、脳の中にアミロイドβという蛋白質が溜まり、
認知症の半分以上を占め、女性に多い
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で一番多いとされており、男性よりも女性に多く見られます。
記憶障害
アルツハイマー型認知症の代表的な症状がもの忘れです。
例えば、「会う約束をしていたとしても、約束をしたこと自体を忘れてしまい、
そんな約束をした覚えがない」、「病院の受診日を忘れてしまう」となってしまうところが、
一般的なもの忘れと違うところです。
判断能力の低下
アルツハイマー型認知症になると判断力も低下します。
例えば料理をする際、調味料をどれくらい入れたら良いかや、どんな食材を使うかなどの判断が出来なくなります。
そのため、家族が認知症に気づくタイミングのひとつに「味付けが変わった(濃すぎる・薄すぎる)」、
「調理に時間がかかり、手際が悪くなった」などの変化がみられます。
さらに、症状が進行すると、手順がわからなくなって料理すること自体が出来なくなります。
掃除をする際、捨てる物がわからない、片付け方が分からなくなる為、部屋が散らかりゴミだらけになる事もあります。
臭いにも鈍感になる為、ゴミが増えても気になりません。
また服がちぐはぐになったり、季節に合わない服を着たりする事もあります。
見当識障害
最初に起こるのは、今日の日付がわからなくなり、時間の感覚が分からなくなります。
例えば、昼夜や季節に合わせた服装ができません。
次に、自分がいる場所がわからなくなり、買い物先などの良く行く場所で迷子になったり、
家の中でもトイレの位置がわからない、またトイレの前に立ってもドアがわからなくなり、
失禁してしまう場合も出てきます。
そして、人の判別ができなくなります。家族を別人と間違えたり、「どなた?」と聞く場合もあります。
その他の行動・心理症状(BPSD)
大事な物が無くなった、盗られたと家族を責めたりする「物盗られ妄想」や、外へ出てウロウロする「徘徊」、お風呂に入らないなどの「介護拒否」などがよく見られるようになります。
また家族の顔がわからなくなったり、鏡に映った自分の顔がわからず「怖い顔をした人がこっちを見ている」と
それに対して怒ったり、介護を拒否する事も出てきます。
次回はアルツハイマー型認知症の方の対応策をお伝えします!