もし介護疲れを感じたら?自宅介護を支える3つのサービス
高齢者の要介護度が低い場合は、介護の費用を抑えるためや住み慣れた自宅での生活を
続けるために多くの人が最初は、在宅介護を選ぶのではないでしょうか。
また、なるべくなら病院で無く、残された時間を住み慣れた街や家で
できる限り過ごしたいと考えている方は多くいると思います。
しかし、在宅介護をする場合は、洗濯や炊事など被介護者の家事に加え、
直接的な介護が必要なため、精神的にも肉体的にもご家族が心身ともに疲れてしまうことがあります。
介護の負担は「介護疲れ」と呼ばれ、長期間負担がかかるとストレスや肉体的疲労から
体調を崩したり、重度の場合はうつ病の発症などが起こったりすることもあります。
介護をおこなうご家族がこのような状態にならないために、どのような対策が立てられるのでしょうか?
今回は、在宅介護をされている方に向けて、
もし、介護に疲れたなとか、しんどいな・・・
つらいな・・・少し距離を置きたいなど、
介護から離れたいときに利用していただくといい対策をお伝えします。
1つ目、通所介護(デイサービス)を利用する
通所介護(デイサービス)は、日中、高齢者を施設で預かってもらえる施設です。
施設では、利用者同士のレクリエーション、昼食の提供、入浴、マッサージや
リハビリといったサービスが受けられます。
デイサービスでは、朝夕の送迎もおこなってくれるため、送り迎えのために時間が
とられることもありません。
利用できる日数は要介護度によって異なります。
また、介護保険の負担額により利用額も変動します。
平均して週2~3日の利用が一般的。
デイサービスは介護保険の適用範囲内なので比較的安価に利用できます。
また、リハビリ中心としたデイケアサービスなども利用可能です。
2つ目、短期入所生活介護(ショートステイ)を利用する
一定の期間高齢者を預かり、食事の提供や見守りなどをおこなってくれる宿泊型の介護サービスです。
家族が出張や冠婚葬祭で数日間家を空けなければならない場合に便利な施設です。
ショートステイは「老人ホーム」と呼ばれる、特別養護老人ホームや有料老人ホームなど
施設に併設されているケースが多く、利用できる日数は1泊から最大30泊など。
どこの施設でも居室に限りがあることから予約が難しいケースも多く、年末年始や
ゴールデンウィークの時期は申し込みが集中します。
利用したい日時が決まっている場合は、早めにケアマネジャーに利用の相談をしてみましょう。
こちらも介護保険の適用範囲です。
3つ目、介護保険適用外の宿泊サービス
デイサービスなどの事業所で宿泊を引き受けてくれるサービスもあります。
これらのサービスは「宿泊型デイサービス」または「お泊りデイサービス」などと呼ばれています。
ショートステイの予約がとれなかった場合に利用を検討したいところですが、
介護保険の適用外になるため料金が高額になってしまいがちです。
しかし、宿泊日数や要介護度などの利用限度がないため、緊急で受け入れ先を探している
家族にとってはありがたいサービスといえます。
介護者を日常の介護から解放するための時間は「レスパイト(Respite=小休止)ケア」と呼ばれています。
少しでも自宅介護に負担を感じたら、これらのサービスを積極的に利用してみましょう。
ここでご紹介したサービスのうち、通所介護(デイサービス)と
短期入所生活介護(ショートステイ)は介護保険の適用範囲、
宿泊型デイサービスは介護保険の適用範囲外になります。
宿泊型デイサービスの費用は利用者が全て負担しなければいけないため、利用の際は注意しましょう。
どうでしたでしょうか?
少しでも介護に疲れたなとか少し休憩したいなとか思われたり、
しんどいな・・・少し、自分の気持ちに余裕がないなと感じたり、
ついつい当たってしまうことが多くなってしまったりしたときは、
黄色信号です。
一人で抱え込まず、話聞いて貰いたいなとか、気持ちだけでもすっきりしませんか?
なかなか経験者でなければ、気持ち分かって貰えないことも多くあると思います。
私は、介護をされる方のカウンセリングを主に行っています!ぜひ!ご相談ください。