認知症の方との接し方に困ったことはあるかと思います。

ついつい認知症の方に怒ってしまうことはありませんか?

認知症の方は、「今、ここ、自分の世界」で生きています。

 

ついつ私たちは今までの過去のことなど考えがちですが、認知症の方は、過去のこと(全てでは無いです。認知症の進行によって変わりますが)新しい記憶から忘れてしまいます。最後は、認知症の方の子どもの頃に戻ります。子どもの頃と住んでる場所が違えば、今、自分がいる場所が分からなくなったりすることもあります。帰り方や作業のやり方がどのようにしたら良いのか分からなくなってしまうこともあります。

沢山ある中で今回は、コツを3つお伝えできればと思います。

 

1つ目、何度も同じ話をする時(PERT1)

分かって欲しいからお話をするので、あんまり深入りはせず、相づちと「そうなんですね」「そういうことがあったのですね」と話を最後まで聞いてあげてみて下さい。納得するとだんだんと話も短くなります。時間がない時は、「この作業が終わってから聞くからね」など言ってからにすると作業している間に忘れてしまうこともあるのでおすすめです。

 

2つ目、何度も同じ話をするとき(PERT2)

周りは、ついつい「また一緒の話だ」と思いがちですが、始めて聞くような感じで接してあげて下さい。認知症の方は、同じ話をしている感覚は無いので、始めて聞いているような感じで話してあげると認知症の方の傷つけずにすみます。

 

3つ目、認知症の方も感情は最後まで残ります

なので否定言葉は避けましょう

 

否定言葉といわれるとピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。

否定言葉は、色々ありますが、例として「ダメ!」「コレしちゃダメ」「あっちいってはダメ」「あり得ないでしょ」「そんなことはない」等です。否定されると認知症の方は、怒ったりとか萎縮してしまったりします。

その感覚は、敏感になっているので繰り返していると認知症の方は雰囲気で分かるので「この人は、私のこといつも怒ってくる人だ」「この人は、いつも優しくしてくれて安心できる人」と認識されます。

怒ってくる人と認識されてしまうと、会うたびに警戒されてしまったり、元気がなくなるような様子がうかがえたりします。

逆に安心できる人だと思われれば、いつもニコニコされていたりします。

認知症の方も一人の人ですので、認知症だから(忘れてしまうから)何言ってもいいというわけでなく、対応していきたいですね!