要支援と要介護との差は何でしょう?
よくご相談に来られる方で要支援と要介護の差は何ですか?と聞かれる方がいます。
今回は、簡単にお伝えしますね
要支援とは、日常生活は自分で行うことができるが、多少の支援が必要な状態です。
例えば、入浴は自分一人でできるが、浴槽の掃除はできないといった、具体的な生活支援が必要な状態です。
要介護とは、日常生活全般において、自分一人で行うことが難しく、誰かの介護が必要な状態ということです。
例えば、お風呂の時に身体を自分で洗えないために入浴介助が必要など、他者の支援が必要な状態です。
後、違うのは、サービスを利用開始しようとする上で窓口(手続き方法)が変わります。
要支援の場合 「地域包括支援センター」へ連絡をして、介護予防サービスの内容を決めることになります。
地域包括支援センターはケアマネジャーのほか社会福祉士や看護師といった専門家が多く在籍し、
高齢者に対する生活相談や虐待防止といった幅広い相談に乗ってくれる機関でもあります。
要介護の場合 役所の窓口などで「居宅介護支援事業者」を紹介してもらいます。
そこで要介護度に応じた介護計画書(ケアプラン)を所属するケアマネジャーに作成してもらい、
そこから介護サービスの提供がスタートします。
後、介護度によって使えるサービスが変わってきます。
実は意外に知られていませんが、認知症にはそれぞれランクがあります!
それは7つに分類されています。しかも、アルファベットという・・・
あくまでも、目安ですが、1つの目安として
介護される方で、認知症と診断されたときにどこら辺かなと知る上で1つの基準として見て頂けたらと思います。
それぞれ説明すると
Ⅰ 何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。
Ⅱ 日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、
誰かが注意していれば自立できる。
Ⅱa 家庭外で上記Ⅱの状態がみられる。
たびたび道に迷うとか、買物や事務、金銭管理などそれまでできたことにミスが目立つ等
Ⅱb 家庭内で上記Ⅱの状態がみられる。
服薬管理ができない、電話の応対や訪問者との対応など一人で留守番ができない等
Ⅲ 日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが見られ、介護を必要。
Ⅲa 日中を中心として上記Ⅲの状態が見られる。
着替え、食事、排便、排尿が上手にできない、時間がかかる。
やたらに物を口に入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、大声・奇声をあげる、
火の不始末、不潔行為、性的異常行為等
Ⅲb 夜間を中心として上記Ⅲの状態が見られる。ランクⅢaに同じ
Ⅳ 日常生活に支障を来たすような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。
ランクⅢに同じ
M 著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。
せん妄、妄想、興奮、自傷・他害等の精神症状や精神症状に起因する問題行動が継続する状態等
いかがだったでしょうか?
難しい用語が沢山会ったかと思いますが、少しでも認知症のこと知って頂けましたでしょうか?
病気のことを知ることが大事だと思います。
ただ、このランクと介護認定とは別の物なので、介護保険を使ってサービスを利用するのは、介護認定が基準で必要となります。
介護認定時に調査員と介護をする人で会話をするときがあるので、それを踏まえた上で、認定されますが、時々、認知症は重度で、介護が大変なのに、認定が要支援にしかならなかった。とか、思っていた介護度よりも軽くなってしまって困っていると相談されたりします。そういうときは、担当のケアマネージャーに相談して頂いたりし、連携をし、再度認定を行ったりしてくれます。
様々な方々が相談しに来られますが、私は、一人一人丁寧に優しく接し、少しでも心が楽になるようお手伝いをさせて頂いてます。
気持ちを吐き出したい、聞いて欲しい、相談したい、知りたいことがありましたら、ご連絡を頂けると幸いです!